2013年06月26日
平成25年度に一新した助成金・奨励金制度の中から、従業員のキャリアアップや
人材育成を図った場合に支給される【キャリアアップ助成金】についてご紹介します。
なお有期契約者等とは、有期契約労働者や短時間労働者、派遣社員を含む
正規雇用以外の無期契約労働者を指します。
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【キャリアアップ助成金の各コース】
『正規雇用等転換コース』
有期契約労働者等の正規雇用等への転換、または派遣労働者の直接雇用に関する
規定を定め、転換等を行う。
◇ 有期契約労働者→正規雇用:1人あたり30万円(中小企業は40万円)
◇ 有期契約労働者→無期雇用:1人あたり15万円(中小企業は20万円)
◇ 無期雇用労働者→正規雇用:1人あたり15万円(中小企業は20万円)
※ 対象者が母子家庭の母等または父子家庭の父の場合それぞれ10万円、5万円、5万円加算
『人材育成コース』
有期契約労働者等に対して職業訓練を行う。
◇ OJT一人あたり:訓練実施助成として1時間あたり700円
◇ OFF-JT:賃金助成として1時間あたり500円(中小企業は800円)、
訓練経費助成として実費相当額上限15万円(中小企業は20万円)
『処遇改善コース』
すべての有期契約労働者等に対して、基本給の賃金テーブルを3%以上増額改定する。
◇ 1人あたり:7,500円(中小企業は1万円)
◇ 職務評価を活用の場合は1事業所あたり75,000円(中小企業は10万円)を加算
『健康管理コース』
有期契約労働者等に対して法定外の健康診断制度を導入し、延べ4名以上実施する。
◇ 1事業所あたり:30万円(中小企業は40万円)
『短時間正社員コース』
短時間正社員制度を規定し、労働者を短時間正社員に転換・新規雇入れをする。
◇ 1人あたり:15万円(中小企業は20万円)
※ 対象者が母子家庭の母等または父子家庭の父の場合は10万円加算
『短時間労働者の週所定労働時間延長コース』
有期契約労働者等の週所定労働時間を25時間未満から30時間以上に延長する。
◇ 1人あたり75,000円(中小企業は10万円)
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一口にキャリアアップ助成金と言っても、対象となる範囲は様々です。
中でも短時間正社員制度は、育児や介護のため通常の勤務が難しい従業員などの
ワーク・ライフ・バランスの保持につながるため、今後更に注目されることが予想されます。
(子育て期の短時間勤務については別の助成金もあります。)
なお、いずれのコースも事前にキャリアアップ体制の整備と
キャリアアップ計画の作成が必要となります。
人材の育成と定着は、企業を成長させる要因のひとつと言えます。
この機会に、キャリアアップ体制や雇用管理の見直しをされてみるのはいかがでしょうか?
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